特殊清掃で多く用いられるオゾン脱臭機とは?

自殺・孤独死など悲しいニュースを耳にすることが多くなっています。室内で亡くなってから時間が経過してしまった場合人の体液や害虫によって悪臭が充満し、汚れた部屋を元通りにするのが特殊清掃です。
しかし、臭いというのはなかなか取れないものです。

では、特殊清掃では一体どのような方法で臭いを除去しているのでしょうか。

特殊清掃で除去する臭い

特殊清掃で除去する臭いは死臭です。汗やカビの臭いであれば、市販の芳香剤や空気清浄機で除去できる可能性もあります。
しかし、死臭、いわゆる腐敗した際に発せられる臭いはそう簡単に除去することができません。人の体内にあるタンパク質が死後、細菌に分解されることで発生するアンモニアや、腐った肉に群がるハエやウジ虫から発生する臭いの除去には、基本的に特殊な手法と機器が必要なのです。

特殊清掃の臭いの除去方法

・特殊な噴霧器で部屋全体を浄化する

1:業務用の消臭効果の強い噴霧器で部屋全体を浄化します。業務用の噴霧器では二酸化塩素系を使用します。業務用の噴霧器は市販の消臭剤よりも霧が細かく、二酸化塩素による強い消臭・脱臭効果が期待できます。

・室内を清掃

2:室内の汚れた家具を部屋から運び出します。いわゆる遺品整理の作業を行います。清掃の過程で遺品が残されていると、臭いが取り除かれくくなる可能性が高まるためです。一緒に体液など表面的な汚染物も同時に取り除きます。

・除菌消臭剤、オゾン脱臭機で徹底的に臭いを除去する

3:除菌消臭剤を噴霧し、その上でオゾン脱臭機という消臭効果が極めて高い機器で、部屋から臭いを徹底的に除去します。オゾンは、太陽光線から地球の生物を守ってくれているオゾン層を構成する物質です。

オゾンは不安定な物質のため、安定した物質に戻ろうとする作用が働きます。この作用を利用して、部屋を浄化します。

実は、オゾンは前工程で使用した二酸化塩素の約7倍以上の消臭効果があると言われています。その分、人体に有害なので、取り扱いには十分注意して、オゾン脱臭機を使用します。

ある程度作動させた後、繰り返し作動させ、臭いの元を完全に取り除きます。仕上げにもう一度、前工程で使用した噴霧器を使用して、部屋の臭いを念入りに除去します。

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