孤独死の男女比率は?若い女性も多い?

孤独死は高齢の男性が多いというイメージ、皆さんはあるのではないでしょうか?
全体の割合として多いのは事実ですが、決してそればかりではありません。
女性や若い人の孤独死なども、統計ではかなり多いことが分かっています。

孤独死の8割は男性

一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会は下記のレポートを出しています。

>第5回孤独死現状レポート
https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/report.pdf

孤独死の男女比率を見てみると、およそ8割近くを男性が占めています。

男性…83.1%
女性…16.9%

男性の方が孤独死は多いというのは、統計から見ても明らかでイメージ通りです。
ただし別の項目からつぶさに観察していくと、少し違った一面が見えてきます。
若い女性の間で孤独死の割合が高い、ということも分かってきているのです。

20代~40代は女性の方が多い

男女別孤独死年齢の構成比という調査では、まったく違った一面を表しています。
各年代別、男性と女性の構成比を表しているグラフがあるのですが…。
20代~40代では、男性よりも女性の方が孤独死は多い、という統計があるのです。
孤独死の原因としては「自殺」がもっとも多く、男性の約2倍となっています。

若い女性の自殺が深刻

10代~20代の女性の孤独死の原因は、自殺によるものが多くを占めています。
35%という非常に高い割合なのは、かなり深刻な問題ではないでしょうか?
若い女性を危険に追い込んでいるのは、セルフネグレクトの場合が多いです。
セルフネグレクトが起きるきっかけとしては、以下の3点などが挙げられます。

・精神的なダメージ(家族の死、仕事の失敗、恋人との別れ)
・精神的または心理的問題(精神病、妄想性障害、感覚障害)
・貧困による生活困窮(非正規雇用)

孤独死を未然に防ぐために

孤独死を未然に防ぐためには、以下の3つの対処法などがあります。

・友達付き合いをしっかりする
・身の回りの人に相談する
・心療内科を受診する

セルフネグレクトに陥ってしまったときは、本人もなかなか気付かないものです。
最悪の事態を避けるためにも、早めに行動することが何より大切です。

まとめ

孤独死は決して高齢男性だけのものではなく、誰にでも訪れる可能性があります。
普段から良好な人付き合いをしておくことで、その可能性も減ってきます。
友達や周りの人が困っていることはないか、声をかけるというのも大切です。

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