孤独死はアメリカでどう捉えている?日本との違いについて

高齢者が死後何週間も経ってから発見される、日本ではそんな事例が後を絶ちません。
社会問題として取り上げられていますが、ほかの国の状況はどうなのでしょうか?
アメリカの事例を参考にして、日本との違いを見ていきたいと思います。

アメリカには「自立死」という考え方がある

アメリカで重んじられる価値観として「個人の自由」と「自立」があります。
身体が悪くなっても、子どもが近くにいても、最後まで極力ひとりで暮らそうとする…。
「自立死」といった考え方があるのも、その現れと言えるのではないでしょうか?

アメリカの高齢者サービスについて

アメリカの高齢者サービスの例としては、以下のようなものがあります。

・高齢者専用住宅
・配食サービスのNPO
・コーハウジング

なかでもコーハウジングという仕組みは、日本ではあまり多くないかもしれません。
コーハウジングを端的に言い表すと、以下のようなものとなります。

☑集団生活のインフラとシステムが組み込まれた分譲住宅

複数世帯がつかず離れずの関係性で暮らす、そういった仕組みが組み込まれています。
こう聞くとシェアハウスを思い浮かべる、そんな人は多いのではないでしょうか?
シェアハウスに似ている部分もありますが、中身を観察すると大きく異なります。

シェアハウス…一人暮らし世帯が中心
コーハウジング…さまざまな世帯が住んでいる

また、居住者が交代で夕食を振る舞う「コモンミール」という制度があります。
普段から協力しあう関係性を構築し、困っているときにお互い助け合っています。
日本には高齢者施設がありますが、管理されることを嫌う人はとても多いです。
付かず離れずの関係性という意味で、コーハウジングはかなり良い制度だと思います。

まとめ

孤独死は、高齢者に限らず若者にも身近に潜む問題です。
国が変われば考え方も違う、そういった意味でアメリカの事例は参考になります。
社会とのつながりや関係性を真剣に考える、そのきっかけになります。

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