ごみ屋敷と孤独死について

孤独死された方のお部屋がごみ屋敷だったというパターンは実はかなり多くあり ます。
さらにいうと、ごみ屋敷では孤独死がおこる可能性が高いのです。

〇ごみ屋敷になってしまう理由

では、そもそもなぜごみ屋敷ができてしまうのか。大きな理由としては下記の3 つが挙げられます。

①体力や気力の衰えに加え認知機能も低下

ごみ屋敷になってしまう大きな原因は体力や気力の衰えです。
高齢になり病気や足腰が弱くなると身の回りを整理するのが難しくなってきます。
するとだんだんと部屋が散らかりやがてはゴミ屋敷となってしまいます。
また、認知機能が低下すると食品の購入や調理がいつも通りに出来なくなってし まうことから、使い切れなかったり同じものを買いこんだりしてゴミが増えてし まいがちです。

②セルフネグレクト

ごみ屋敷の大きな原因が「セルフネグレクト」です。
これは「自己放任」という意味で、生活環境や栄養状態が普通ではない状態でも 正して行こうという気持ちすらなく、周囲へ救いを求めない状態にあることを指 します。
この状態に陥ると、食事、入浴、排泄といった生活の基本となる行動すらもとる ことができなくなります。
もちろん自分の身の回りを整理するといったこともできなくなりますから、最終 的にごみ屋敷になってしまうのです。

③身内が遠方に住んでいる

子どもや親戚が近くに住んでいれば異変に比較的すぐ気づくことができますが、 近くに誰も住んでいないという場合にはなかなか難しいですよね。
たまの電話だけではどうしても本人の「元気にみせよう」という意識が働き、結 果として気づけないというケースが多いのです。

〇ごみ屋敷と孤独死の関係

ごみ屋敷に住んでいる高齢の方は、体力面、心理面、環境面から外部との関わり が少なくなる傾向にあります。
そのため病気になったり体調を崩してしまっていても病院に行くといったことが 難しく、結果として突然死や持病の悪化により亡くなるという結果につながって しまうのです。

ごみ屋敷とそれに付随する形での孤独死を防ぐためには見守りサービスや行政を 頼って未然に防ぐことが大切です。
高齢で一人暮らしのご家族がいらっしゃる方は最悪の事態になる前に少しでも対 策をとることをおすすめいたします。

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