ゴミ屋敷だけじゃない|セルフネグレクトが事故物件になるまでの現実とサイン

事故物件専門 買取売却なら大阪のやすらか不動産ブログ担当、山本です。
今回は『ゴミ屋敷だけじゃない|セルフネグレクトが事故物件になるまでの現実とサイン』の話です。

心の疲れが住まいの異変として現れるとき

気づいたときには、家の中が手のつけられない状態になっていた」
「最近、連絡が取れないと思ったら、ひとりで亡くなっていた」
そんな悲しいニュースの背景には、セルフネグレクト(自己放任)という現象が隠れています。

セルフネグレクトとは、心身の不調や孤立などが重なり、食事・掃除・入浴といった日常の行動が少しずつできなくなっていく状態のことです。
本人の怠けではなく、助けを求められないまま心が疲れてしまっているサイン。

そのまま放置されると、部屋が荒れ、ゴミ屋敷や孤独死につながるケースも少なくありません。
結果として、その家が事故物件として扱われることもあるのです。

今回は、『ゴミ屋敷だけじゃない|セルフネグレクトが事故物件になるまでの現実とサイン』についてご紹介いたします。

セルフネグレクトが事故物件に変わるまでの現実

セルフネグレクトは、ある日突然起こるわけではありません。
最初は、ほんの小さなできないことが増えていくだけです。

・ゴミ出しを忘れる日が増える
・食事がコンビニ弁当やパンだけになる
・片づけをしなくなり、物が床に積もる
・人と会うのが億劫になり、外出を避ける

こうした変化が重なっていくうちに、心のエネルギーが尽きてしまい、やがて生活機能そのものが崩れていきます。
すると部屋は不衛生になり、悪臭や害虫が発生し、いわゆるゴミ屋敷となってしまいます。
周囲とのつながりが完全に途切れると、健康被害や孤独死のリスクが高まり、その家が事故物件として扱われる可能性も出てきます。

つまり、セルフネグレクトとは一人の暮らしの乱れではなく、大切な命と住まいを守るためのサインでもあるのです。

危険なサインに気付くことが、最大の予防策

セルフネグレクトの進行を止めるには、「早めに気づくこと」が何より大切です。
ご家族やオーナー様、近隣の方が次のような変化を感じたら、さりげなく声をかけてみてください。

【気を付けたいサイン】
・郵便物や新聞が溜まっている
・カーテンがいつも閉まっている
・外で見かける機会が減った
・身なりが不衛生、やせている
・室内から異臭や虫の発生がある

最初は最近忙しいのかなと思う程度でも、そこから孤立が進むことがあります。
声をかけづらいときは、地域包括支援センターや民生委員、福祉相談窓口など、第三者の専門機関に相談することも一つの方法です。

セルフネグレクトと事故物件の関係を正しく理解する

セルフネグレクトが進行し、孤独死やゴミ屋敷状態での生活が長く続くと、建物や室内の損傷・臭気・汚損などが発生し、不動産としての価値が下がるリスクが生じます。

また、孤独死などが起きた場合、その物件は「心理的瑕疵(かし)」とされ、賃貸や売却時に告知義務が発生するケースもあります。
つまり、暮らしの問題が資産の問題にまで影響してしまうのです。

しかし、これは決して誰かが悪いという話ではありません。
人は誰でも年齢や環境の変化によって心身のバランスを崩すことがあります。
大切なのは、異変を感じた時点で、孤立させないことなのです。
専門家や支援機関とつながることで、本人の生活を整え、物件のリスクも防ぐことができます。

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以上、『ゴミ屋敷だけじゃない|セルフネグレクトが事故物件になるまでの現実とサイン』の話でした。
セルフネグレクトは、本人の意思の弱さではなく、助けを求める力が弱まってしまった状態です。
ですが、ご家族や周囲の人、そして専門家が関わることで、生活を立て直すことは決して不可能ではありません。

今できる小さな行動が、事故物件化を防ぐ大きな一歩になります。

・定期的な連絡・見守りを続ける
・清掃・整理のサポートを提案する
・専門家や支援機関に早めに相談する

「もしかして…」と感じたその瞬間こそ、まだ間に合うタイミングです。
勇気を出して、ひと声かけることから始めましょう。

初めての事故物件見学でも、どうぞお気軽にご相談くださいね。
事故物件専門 買取売却なら大阪のやすらか不動産ブログ担当、山本でした。

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