相続財産や相続債務の状況を把握するために、遺品から書類を見つけ出す方法は非常に有用です。
とはいっても、孤独死してしまった場合は、今すぐ遺品整理に着手したいと思っても、現場の状況によって、腐敗体液の影響で簡単に入室できません。

また実際にどんな書類を探せばいいのか、何を見つけておくべきか、初めて見る書類ではわからないこともあると思います。
そんな方のために、遺品の中から見つけておくべき書類をご紹介しますので、是非参考にしてください。

①固定資産税納税通知書

「固定資産税納税通知書」とは、不動産を所有している方に対して毎年送られてくるものです。この通知書には、不動産の地番や家屋番号が記載されていますので、不動産の所在を調べるために非常に役立ちます。
もし万が一、権利証が見つからなくても、固定資産税納税通知書があれば、登記簿謄本を取得して調査することが可能です。
また、評価額が記載されていますので、不動産の価格の参考資料としても使えます。

②不動産の登記済権利証（または登記識別情報）

実は権利証には２パターンあって、昔のものは「登記済権利証」と呼ばれており、最近のものは「登記識別情報」と呼ばれています。
不動産を所有していれば、いずれかの権利証はどこかに眠っているはずです。
不動産の情報を得るためにも権利証は何とか発見していただきたいところです。

③不動産購入時の売買契約書ファイル

不動産を購入する際には、その売買を担当した不動産屋が売買契約書等をファイルにまとめて渡してくれているはずです。
この「売買契約書ファイル」は最重要書類なので、是が非でも見つけてください。
売却する場合には、購入時の測量図面や境界確定書類・私道の使用承諾書がなければ、売買価格のマイナス要因になりますし、売買契約書は売買価格を証する書類にもなりますので、譲渡所得税の申告時にも必要となります。

【まとめ】

上記でご紹介した書類はどれも非常に重要なものたちです。これらの書類をおおよそ見つけることができれば、だいたいの相続財産（債務）の状況が見えてくるはずですので、そこから相続するか相続放棄するか検討をされたらいいかと思います。

やすらか不動産では、長年の不動産業の経験を活かし、ご遺族様、大家様のご意向を組みつつ、特殊清掃からご供養、物件売却までをワンストップで行うことができます。
お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。