事故物件と火事について

火事により、事故物件となるケースはよくあります。特に田舎では火事による事故物件が多くを占めていたりもします。しかし、火事が起きたからと言って、必ずしも物件その物が住みにくい訳ではありません。
「なぜその物件で火事が起きてしまったのか」を知る事が、その家での安全な暮らしを守る事に繋がります。また、リフォーム後に再度、火事による事故物件にならないための注意点について解説します。

〇火事の原因

火事の原因として考えられるのは数点あります。
・放火や火の不始末
・環境的な結果

〇それぞれの原因への対応

~放火~

放火されやすい物件に注意する。
 消防庁の統計によると、過去10年以上連続で「放火」は最も多い火災の原因1位となっています。
物件そのものが放火されやすい特徴を持っている場合や、放火魔に目をつけられてしまった場合などは、事故後再び放火されてしまう恐れがないとは言い切れません。
放火されやすい物件の特徴として、常に物件の周りに燃えやすい物が放置されている事が挙げられます。例えば、未回収の古新聞や古雑誌を放置している。ゴミ捨て場が物件のすぐ側に設置されている。回収日の前日からゴミが捨ててある。などです。
特にアパート等の集合住宅は、住民のモラルが放火を招く事になりますので、一度火事が起きたのであれば、今後も油断はできないでしょう。

~建物の立地や環境~

火事を起こしやすい、または消火に時間がかかるような物件とは、道路が入り組んでいて、消防車が到着するまでに時間がかかる。近所の人が火災に気づきにくいような、孤立した場所にある。家庭用消火器や住宅警報機などの防火設備が用意されていない。などが考えられます。
消防車の到着に時間がかかる立地だとしても、その点を見越した防火対策や設備などが不十分な物件は、家族の安全どころか生命さえも脅かしてしまいます。
なぜその物件で火事が起きてしまったのか、原因を分析し、安心して住むためにはどのような対策が必要かを考えてみることが大切です。

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