事故物件に住むメリットはあるの?

■事故物件に住むということ

事故物件に住むことを想像すると、みなさんはどのような印象を持たれるでしょうか?

いざ住んでみても、その部屋で起こる些細な物音が気になったり、後ろに誰かがいるような気がしたり、夜中に声が聞こえたような気がしたりと精神的な負担が大きくなり、落ち着いて暮らせなくなる方もいるでしょう。

そのような状況に落ち入り、長くは住んでられないと再び引越しを決意した場合、引越し費用がかかってしまい、経済的な負担もでできます。
そして、最初は安い賃料であっても、更新を重ねるごとに少しずつ値上げされ、他の物件と変わらない賃料になっていく場合が多く、そうなった場合も住み続けられる経済状況かよく考えて、契約する必要があります。

と想像してみても、デメリットしかないように見える事故物件ですが、メリットはあるのでしょうか?

■事故物件に住むメリット

1.周辺家賃相場に比べて家賃が安い
メリットとして1番に挙げられるのは、他の物件よりも賃料が安いことがあげられます。

事故物件は相場と比べるとおおよそ2~3割程度安い場合が多くなっています。
ランニングコストを考えると、長く住めば、他の物件よりもお得に住めるという事になります。

ただし、上でも述べた通り、多くの場合、更新毎に賃料は少しずつ値上げされていきますので、ご注意ください。

2. 競争率が低い
不動産会社は、賃料をベースに決めた仲介手数料を得て利益を上げていますので、賃料の安い事故物件は利益が少なくなります。
また、入居者の退去が早すぎると物件を貸す側の不動産会社に対する評判が下がってしまう場合がありますが、事故物件を積極的に紹介しない傾向にありますので、競争率は低くなります。

特に新生活に向けた引っ越し繁忙期の2~3月は、物件を見つけやすくなります。

3.フルリフォーム率が高い
特に孤独死などで遺体が長い期間発見されなかった場合は、体液や臭いが残ることが多く、徹底的にリフォームを行う事が多くなります。
したがって事故物件は、他物件よりも賃料が安い上に、フルリフォームされている事が多くなります。

ここまで事故物件に住むメリットとしては、「家賃が安い」「競争率が低い」「フルリフォーム率が高い」ということを挙げて来ましたが、メリットは住む方の取り方次第で当然変化するものです。

実際に事故物件に住むという選択肢が現れた時に、自分にとってメリットになるかどうか、慎重に考えてみましょう。

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