孤独死と空き家

高齢化社会の現在、孤独死だけでなく空き家も増加しています。
空き家の総数も、ここ数十年でますます増大しています。

この状況の中で、「親が孤独死して、実家が空き家になった」という方も少なくはないと思います。
そしてとりあえずと、相続した不動産について、頭を抱える方も中にはいらっしゃるのではないかと思います。

ここでは、空き家を放置した場合のリスクについて、ご紹介したいと思います。

どんな家でも時間が経つについれ、劣化は必ずします。
しかし、空き家は、閉め切った状態が長時間続くことで、家の中が換気されず、湿気が内部に溜まる、虫が住み着くなどして、人が住んでいる物件に比べ、老朽化がかなり進みます。

最悪の場合、倒壊や崩壊してしまう可能性があります。
特に昨今の異常気象や地震、台風によって、屋根瓦や外壁が落下して、周囲の建物に被害が及ぶ可能性もあります。
また、それだけでなく、自然発火による火災の可能性もあり、
空き家に火災が発生した場合、基本的には重過失以外では法的な責任は問われませんが、社会的なダメージはあります。

特に、遠方の実家が空き家になってしまった場合など、常に監視できているわけではないので、すくに対処できないなどのリスクは大きいでしょう。

建物の所有者には管理責任がありますので、近隣に何らかの損害が発生した場合、損害を賠償する責任が発生します。

では、この空き家の相続を放棄すればいいかといえば、答えはNOです。
「相続を放棄しても、次の管理者が見つかるまでは管理責任が伴います。」

空き家問題は、社会的な問題となっています。
空き家があることで、不審者による治安悪化の例もあります。

孤独死が起きると、建物だけでなく、土地の価値も落ちる場合があるといわれていますが、
いつまでもその土地、物件を怖がられるよりは、気にせず、住まう方はたくさんいます。
空き家になったままの不動産を有効活用するのは故人にとっても良いことではないかと考えております。

もし解決できる道があるのなら、何とか道をひらいていければと思います。
地方であっても僻地でなければ処分ができることもありますので、一度ご相談いただければと思います。

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