孤独死によって起こる問題

もし、孤独死してしまったらどのような影響があるのでしょう? 大きな問題として、遺された家族や関係者に「精神的・経済的ダメージ」を与えてしまうことがあげられます。

精神的影響

孤独死の遺体は、腐敗が進んでいることも多く、第一発見者が家族だった場合は、その変わり果てた姿を見てしまうという精神的ショックは計り知れません。またその光景や強い異臭で体調を崩したり、トラウマとなりPTSDになったりすることもあるでしょう。

また、看取ってあげられなかったこと、1人で死なせてしまったことに対し、「お別れすることができなかった」「あのとき会いに行っていれば」「日頃から連絡を取っていれば」などと、後悔の思いが一生残ることにもなるでしょう。

経済的影響

孤独死した現場の状況によっては、家族での清掃が難しく、専門の業者に「特殊清掃」を依頼しなければならないこともあるでしょう。家の広さや状態によっても変わりますが、床上の清掃、脱臭・消臭、害虫駆除など数万円から数十万円の費用がかかります。

また床のフローリングの張替えなど、リフォームをしなければならない場合、100万円を超えるケースも発生します。賃貸住宅の場合は、孤独死が起こると「事故物件」となり、家賃の減額や原状回復のため空室期間が発生します。自殺の場合はその補償を求められることもあります。

身寄りがない場合無縁仏となることも

孤独死された人の身寄りが判明しない、遺体の引き取り手がない場合は、いわゆる「無縁仏」となります。身元不明の遺体は、「行旅死亡人」として自治体が火葬を行い、遺骨を一時的に保管します。その後も引き取り手が見つからない場合は、合祀や合葬されることとなります。

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