孤独死の原因ともなりうる「セルフネグレクト」について

「セルフネグレクト」、一度は耳にしたことがあるのでは無いでしょうか。
一般には高齢者に対する言葉ですが、近年は若者も増えているようです。

セルフネグレクトとは、「生活していくのに必要な行為を行わない、あるいは行う能力がなく、そのために生活環境や健康状態が悪化しても、周囲に助けを求めない状態」のことをいいます。

わかりやすい具体例としては「ゴミ屋敷・汚部屋・汚屋敷」と呼ばれる状態が、セルフネグレクトといえます。もちろん、セルフネグレクトの条件は「住環境」だけではありません。
「必要な治療を受けない」など「自分の体を放置する」などもセルフネグレクトと呼びます。

セルフネグレクトが起こる原因とは?

●身体機能低下…視力・筋力などの低下
●判断力低下…認知症・精神疾患など
●経済的困窮…食費・医療費が支払えないなど
●社会的孤立…家族・友人・地域などと疎遠

が挙げられます。

セルフネグレクトを防ぐためには

●まず自分の世話ができていないことを自覚する。
自覚できないため、セルフネグレクトに気づけず負の連鎖になってしまいます。

●部屋を少しでも早く正常な状態に戻す
清潔で健康的な生活を送るためには「部屋を正常な状態に戻す」ことが重要ですが、自ら行動できないことが多いため、「ごみ屋敷」や「生前整理」に対応してくれる業者を利用しましょう。

●友達や家族に相談する
セルフネグレクトは一人での解決が難しいため、まずは誰かに相談し「孤立しない」ことが重要です。周りの助けを借りながら、脱出の糸口を見つけましょう。

● 相談窓口でカウンセラーに相談する
各自治体には、セルフネグレクトだけでなく包括的に相談に乗ってくれる窓口があります。また状態に応じて、さまざまある電話相談や面談などを利用することもおすすめです。

自分の大切な家が、悲しい物件にならないためにも、周囲の方も本人を、注意を払っていきたいところです。

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