孤独死を防ぐ自治体での取り組み

家族関係や地域との関係性の希薄化による孤立が原因の孤独死は、増加の一途をたどっています。
孤独死を防止する自治体・行政の取り組みについてご紹介しましょう。

孤独死を防ぐ自治体での取り組みの一例

宮崎県延岡市北川町では「黄色いハンカチ運動」が行われています。
お年寄りが毎朝玄関先にハンカチを出しておくことで安否確認をする取り組みです。

黄色いハンカチ運動は同町の山あいの八戸、下赤、上赤地区の120世帯で始まりました。
自治公民官長や民生委員らでつくる団体が物品販売で収益を得て、黄色い布を購入した。
それを、竹の棒と一緒に地区内の全戸に配ったのが最初です。
今では、同町内の10地区に拡がり半数以上の世帯が参加している。地域の絆も深まったといいます。

しくみは簡単で、お年寄りが朝起きたら、玄関先や通りに面した決められた場所に黄色いハンカチを出しておき、夕方には中へ入れる。
ハンカチが出ていなければ、近所の人が声をかけるという仕組みです。
高齢者を狙った、悪質な訪問販売などに対する効果も出ており、運動はさらに拡がっています。

孤独死の対策だけでなく災害時の安否確認に黄色いハンカチを家の前で使う自治体もあるそうで、ますますこの取り組みが広がりつつあります。

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