特殊清掃サイドから見たゴミ屋敷から見る孤独死の現状

事故物件専門 買取売却なら大阪のやすらか不動産ブログ担当、山本です。
今回は『特殊清掃サイドから見たゴミ屋敷から見る孤独死の現状』の話です。

ゴミ屋敷と孤独死

事故物件となってしまった場合、特殊清掃が必要なケースが多いのが現状です。
また、ゴミ屋敷があるとその印象は強烈に残ってしまうのです。
ゴミ屋敷の場合、多くは孤独死であることが多いものです。
孤独死の場合、生前人とのコミュニケーションが断たれている状況のため、ゴミを捨てる作業が億劫となり溜まっているケースがほとんどです。

自殺や他殺で早期発見の場合は比較的清掃度合いも軽いことが多いです。
ですが、自殺や他殺、孤独死や自然死でも長期間にわたって放置されていた場合、血液や体液が体から滲出します。
滲出してしまうと床や畳などあらゆる個所に広がります。
オゾン殺菌なども行いますが、どうしてもシミやニオイそのものが取りきれない時は、床板の貼り換えを行います。

ゴミ屋敷の場合、家屋に残っているゴミが腐敗していたり、撤去に困難を伴います。
それが、作業時間が大幅にかかる要因になります。
そして、このゴミを通じて人となりや最後の状況などが分かってしまうこともあるのです。

ゴミから見る人となりと最後

【好きな食べ物の空き容器が散乱】
ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品を好んで食していた方が孤独死で亡くなったのが強烈です。
発酵食品の発酵が進み、腐敗臭と重なり臭いがさらに強烈なものとなるのです。
清掃を進めると下の方の容器は古いので臭いはさらに強烈になるものです。
作業進めるのが苦痛になるのがこうした作業です。
恐らく独り身のため、健康を気にして発酵食品を食べていたのではないかと思われます。
そうした現状をゴミの中から垣間見えた気がします。

【玄関での孤独死】
独り暮らし70代男性が孤独死で亡くなったケースをご紹介します。
玄関で倒れそのまま息を引き取りました。
2か月ほど発見が遅れ、近隣住民からの臭いによる苦情で通報があり発見に至ったそうです。
ゴミを出すことを面倒に思っていたのか、部屋は大変な散らかりようでした。
ですが、調理前の袋に入った野菜とおぼしきものが死ぬ直前まで生活をしていたことを感じさせ辛いものにします。
また、調理前の野菜が入っていたことで健康に気を使っていたのかなと思いこちらも胸が締め付けられる思いです。

【物置部屋での白骨化した孤独死】
これは稀なケースですが、3階にある物置部屋で白骨化した孤独死の方。
40代後半の男性で、独居で暮らしておりときおり家族が様子を見に来るような関係性でした。
また、放浪癖があったので不在であっても家族は気にしなかったそうです。
またゴミ屋敷化しいたのである程度の臭いもいつものことと気にしないのが重なりました。
そうした不幸が重なり、大掃除の時に物置部屋へ行って白骨化した遺体を発見したときは悲しみや怒りではなく驚愕したとのことでした。
白骨化した遺体の傍には空瓶の日本酒の一升瓶が転がっていたそうです。
元々高血圧で大酒飲みのため、そのまま心筋梗塞でなくなったのではと言われています。
すでに白骨化しており、体液なども揮発しているため特殊清掃としては床をはがしてオゾン殺菌するのみとなりました。

まとめ

孤独死でゴミ屋敷の場合、死亡した場所やごみの状況から人となりが分かってしまうものです。
その瞬間、その人と触れ合うことになるのでより胸が締め付けられる思いでいっぱいになります。
淡々と作業しなければいけないのですが、つい感情が入ってしまうためプロとしても道の遠さを痛感せざるを得ません。

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以上、今回は『特殊清掃サイドから見たゴミ屋敷から見る孤独死の現状』の話です。
やすらか不動産では、事故物件の買取などのご相談もひきうけます。
ご自身の不動産が事故物件に値し、お困りの場合、ぜひやすらか不動産へご相談ください。
事故物件専門 買取売却なら大阪のやすらか不動産ブログ担当、山本でした。

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