若者の孤独死も増加している?

30代の孤独死が急増しているのをご存じでしょうか?30代の孤独死の割合は20代以下と比較すると約2倍となっているのです。
現代の日本では昔よりも結婚という制度の重要性が薄れてしまい、一人の方が楽に生きていける、経済的に結婚に踏み切れないといった理由から男女問わずに独身を選ぶ人が多いようです。

生活するだけなら一人でも構わないのですが、近年問題視されているのが「30代の孤独死」の増加なのです。
孤独死と言えば一人暮らしをする高齢者だけのようなイメージを持ちますが、実際には若年層での孤独死、特に30代での孤独死が増加傾向にあります。

30代の孤独死の原因は

30代という、人生の中でも一番気力・体力ともに充実している年代において、孤独死は最もかけ離れた事象のように感じますよね。
高齢者が増えていく現代で、なぜ社会に必要とされる30代が孤独死を迎えてしまうのでしょうか?まずは30代による孤独死の原因となる3つのパターンについて考えていきましょう。

30代孤独死の背景にある「就職氷河期」

現在の30代に共通する問題点として挙げられるのが、「就職氷河期」による雇用問題です。
具体的には1975年から1985年に生まれた世代の人々です。
新卒でも全く仕事がない時代、その当時の若者は保障の厚い会社に属することが出来ずフリーターになる人も少なくありませんでした。
就職氷河期も終わり、条件のいい仕事に就こうと思ってもその当時の新卒が就職していくだけで、現在の30代へのチャンスは限られていました。
更に、リーマンショックによる不景気が追い打ちをかけ、増えない収入と日々格闘している30代もまだまだ多く存在しています。
そんな収入面・将来への不安から結婚を諦めてしまう30代も多く、結果一人で生きていくことになってしまい、それが孤独死に繋がっているのです。

引きこもりが30代の孤独死を呼ぶ

「引きこもり」という言葉が世間に登場してから長い年月が経過し、今ではすっかり世の中に定着したワードであるように感じます。
引きこもりという現象は子供たちだけではなく、今では大人であっても引きこもりに陥ってしまう人は少なくありません。
そして30代に於いても、引きこもりになってしまった人は少なくありません。30代一人暮らしの引きこもりの多くは精神的なストレスを抱え込んでしまうことから、孤独死となってしまうこともあるのです。

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