過疎化が進む地方での高齢者の一人暮らし

進学や就職で子どもが地元を離れ、両親だけが残るケースが増えています。そうした家庭が地域で多くなると、その地域自体の若者の数が減少して過疎化が進むケースも珍しくありません。今回は、過疎化が進む地方での高齢者の生活や、一人暮らしのリスクについてご紹介します。

過疎地域に高齢者が一人暮らしをするということ

進学や就職といったタイミングで子どもたちが都会に出てしまうケースが多い地方では、過疎化がますます進行しています。過疎地域での一人暮らしをしている高齢者は、決して珍しい存在ではありません。また、退職してからセカンドライフを地方で楽しみたいと、移住する高齢者の方も多くいます。こういった方々も元気なうちはそれほど大きな問題にはなりませんが、身体が衰えてくると暮らしにくさに直面するケースが多くあります。

過疎地域、地方都市に高齢者が暮らすのは、困難が伴うものです。近所に病院や介護施設がなく、買い物に出るにもお店自体が遠く、なかなか買い物に出られないといった問題も出てきます。高齢者が過疎地域に一人暮らしをするのは、想像以上に困難なことといえるでしょう。

親と暮らせない子供の事情

地元を離れて就職し、結婚した子どもたちにとって、高齢となった両親の存在は心配なもの。また、都心から離れて地方暮らしを選んだ両親を、再び自分たちが暮らす場所に呼び寄せるというのは、難しさがあることも理解しています。できることなら自分たちの住まいの近くに呼び寄せて暮らしたいと考える人が多いのですが、住み慣れた土地や友人から離れて子どもたちのところに行くことは、高齢となった方だからこそ難しさが伴います。

その結果として「過疎地域で一人暮らしをしている高齢者」といった存在が増えてきてしまうのです。
最悪、孤独死を招いてしまう恐れがあります。
過疎地域で暮らすということは、自転車や自動車に乗ることが難しくなる高齢者にとって、買い物や医療機関に出かけることすら難しい面があるということを忘れてはいけません。

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