高齢者に増えるセルフネグレクト

セルフネグレクト状態の高齢者には次のような特徴が見られます。

・栄養のある食事を取っていない
・部屋や身なりを清潔にしない
・病気や怪我をしているのに、病院に行かない

高齢者であれば、若い人たちに比べると、病院にいく機会も多いはずです。
それでもかたくなに病院へ行こうとしない、むしろ「放っておいてほしい」と言っている方はセルフネグレクトの可能性が高いと言えます。

このように、明らかに「援助が必要な状態」であるにも関らず、自分から助けを求めたり、援助を申し出ても拒否する様子があれば、セルフネグレクトを疑った方が良いかもしれません。
他にも、セルフネグレクトになると汚部屋を引き起こすことも多いです。

高齢者がセルフネグレクトになりやすい理由

高齢者に限らず、成人であれば誰でもなる可能性があるセルフネグレクト。その大きな原因と言われているのは、孤独感や喪失感、無力感です。
これらは本来、生きていたら誰でも感じることです。でも、高齢者の方は長く生きていらっしゃる分、孤独感や喪失感もより強く感じやすくなります。
このため、高齢者はセルフネグレクトになりやすいと言われているのです。

・身体機能の低下
・仕事の退職
・配偶者や身近な人の死
・認知症
・お金がない
・実際は原因が分からないこともある

セルフネグレクトになった高齢者に家族ができるケア

・本人に会いに行く、話を聴く
・行政との連携をとる
・医師や地域包括支援センターに相談する
・家事代行や、清掃業者などの民間サービスを利用する

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