高齢者の一人暮らし、どう支援?

高齢者の一人暮らし、家族はどう支援していくべき?
一人暮らしの高齢者の異変に気付き、孤独死や犯罪被害等を防ぐためには、家族の支援が不可欠です。具体的には、下記のような対策を検討する必要があります。

親との同居

高齢で一人暮らしの親とは、同居を検討しても良いでしょう。特に認知症の高齢者は腐ったものを食べてしまったり、暑くてもエアコンをつけずに脱水を起こしたり、火を付けっぱなしにしてしまったりするので、同居によってそうした事故を未然に防ぐことができます。

同居のデメリット:介護うつや介護離職

高齢の親が認知症などで介護を必要とする場合、同居した家族の負担が増えてしまうというデメリットがあります。子育てと介護の両立、または仕事と介護の両立ができずに「介護離職」をしてしまったり、そこから経済的負担が増えて「介護うつ」になってしまうと、親子で共倒れする恐れもあるでしょう。

介護する側の生活や心身の健康を守ることも大切なので、同居生活で介護しながら仕事をする場合は、介護休暇や介護休業制度を上手に活用しつつ、介護離職はなるべく避けることをお勧めします。

訪問介護などの介護サービス利用

訪問介護とは、介護福祉士やホームヘルパーが高齢者の家を直接訪問し、食事や入浴、排泄、掃除、洗濯、通院時の外出サポートをしてくれるサービスです。要支援1~2、要介護1~5に該当すれば、訪問介護を受けることができます。

高齢の親と同居はできないけれど、自分が介護に行く余裕がない、高齢の親と同居したが、仕事も両立したいので頻繁にお世話ができないという人は利用を検討してみると良いでしょう。委託する際は当然費用が発生するので、前述のように、介護離職を避けた方が利用しやすいサービスになります。

訪問介護サービスを利用する前に、自治体に相談

各市区町村には、高齢者の介護サービス導入や健康増進支援をする地域包括支援センターが配置されています。介護サービスを受けたい、内容について相談したい等の要望がある場合は、まずは専門家のアドバイスを聞くようにしましょう。

以前紹介したように「見守りサービス」の利用などもあります。
一人暮らしの高齢者を支援するには、家族がたくさんの選択肢を知っておくことが重要
一人暮らしの高齢者は、元気に見えても突然病気や怪我で倒れることがあります。ただ同居をすると、今度は子供が介護離職や介護うつなど、別の問題を抱えてしまう可能性もあるので、「一人で頑張らない」ための支援やサービスを活用することも大切です。
成年後見制度など、事前に知っておくと役立つ制度もあるので、親や家族が元気なうちに少しづつ話し合うようにしましょう。

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