高齢者の一人暮らしが招く問題

高齢者の一人暮らしが招く問題

もともと未婚等の理由で一人暮らしをしていた高齢者も少なくありませんが、配偶者が離別し、一人暮らしになる高齢者も多いです。子供や孫がいる高齢者でも、「迷惑をかけたくない」という精神が強いと結果的に孤立しがちです。

また、都市に住む高齢者は生活の利便性が高いので、「家族や友人の助けがなくても一人でやっていける」と思いがちですが、突然健康上の問題が発生した場合、突然孤立しやすくなります。

このように高齢者が一人暮らしをする理由はそれぞれですが、孤立によって以下のような問題が生じることがあります。

消費者トラブルに巻き込まれる

身近に相談相手を持たず、なかなか家族と会話する機会のない一人暮らしの高齢者は、オレオレ詐欺などの振り込め詐欺に遭うことがあります。国内の調査によれば、振り込め詐欺の被害者の80%以上は60歳以上ということがわかっています。

認知症の進行

一人暮らしの高齢者が認知症にかかってしまったり、またもともと認知症だった高齢者が離別により症状が進行してしまうケースがあります。

この場合、近所の住人とトラブルを起こしたり、通販で大量にものを購入してしまったり、悪質な業者に狙われて消費者トラブルの被害者になったりする恐れがあります。

孤独死

家族や友人、近所との交流が少ない一人暮らしの高齢者は、誰にも看取られず亡くなり、期間が経ってから発見されることがあります。この孤独死は特に東京23区内で増加傾向にあり、平成15年では1,451人だったのに比べ、平成27年には3,127人と倍になっています。
一人暮らしの高齢者のおよそ40%以上は、孤独死を身近な問題だと感じている分かっています。

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