高齢者の入居に向けた賃貸物件

高齢化社会にともない、賃貸物件にも単身で入居を希望する高齢の方が増えると予測されています。
高齢の方も安心して賃貸住宅に住むことができるよう、入居に向けた対策を行っていくことが求められています。

現在はまだ、所有物件で死亡案件が発生すると無条件で「事故物件」とみなされるのではないかと、所有者が不安に感じてしまう状況が指摘されています。このため賃貸物件においては、高齢の方の単身入居が敬遠される傾向がなかなか払拭できません。
また、死亡案件が発生した物件は極端に価格相場が低く設定されるケースもあります。入居者が決まらないことを危惧して、価格を下げざるを得ない状況が想定できるでしょう。

生活上起こりうる自然死などのケースでは事故物件とみなされません。しかしながら死因を問わず、発見が遅れれば特殊清掃などが必要です。そうなると物件に心理的瑕疵が発生し、事故物件として3年間の告知義務も生じてしまいます。
これらを防ぐには、万一入居者の自然死などがあっても早期の発見につなげることが重要です。
入居者に万一の事態があっても、早期発見で心理的瑕疵の発生を阻止でき、場合によっては入居者の死亡も回避できるかもしれません。告知義務を免れるためだけでなく、人命救助や物件の状態を維持するためにも入居者の状況を確かめることは大切でしょう。
賃貸物件に緊急通報ひとつでみまもりサービス等が駆けつけて対処を行うサービスなどを導入し、孤独死の可能性を低くし安心感を高めることもおすすめです。

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